気づいたら、白く固まってるけど、大丈夫?
ガチガチに固まったけど、もう食べられないの?
今、届いたはちみつが固まってるけど、古いんじゃないの?
はちみつについて、お客様から時々、このようなご連絡をいただくことがあります。
「はちみつ」といえば、とろ~りなめらか。そのようなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
そのようなはちみつが、ある日突然、固まったり、注文して届いた商品がすでに固まっていたら、びっくりされるかもしれませんね。
でも、ご安心ください。はちみつが固まることを「結晶化」といい、はちみつ本来の特性なので、品質には全く問題ありません。
それでは、なぜ、突然、結晶化してしまうのでしょうか?
はちみつをいつでも安心しておいしくお召し上がりいただくために、その理由をお話いたします。
はちみつが結晶化する理由
果糖よりブドウ糖が多い
はちみつの約8割が糖質。そして、そのほとんどが、ブドウ糖と果糖です。蜜源となる花の種類によって、その割合は異なります。そのため、結晶化しやすいはちみつ、結晶化しにくいはちみつがあります。例えば、アカシアのはちみつは、果糖の割合が多いため、結晶化が起こりにくいといわれています。(※結晶化する場合もあります。)
温度
15度前後になりやすい冬の季節や室温の低い場所、また、保管している場所の温度変化が大きいと、結晶化しやすいといわれています。
振動
ブドウ糖は振動によって結晶化する性質があります。そのため、スプーンではちみつを混ぜたり、すくう時の振動でも、結晶化が起こる可能性があります。
気泡や花粉
気泡や花粉が核となり、結晶化することがあります。特に天然の生はちみつは、花粉が含まれていることがあるため、結晶化することが少なくありません。
例えば、具体的なお話をしますと・・・
『お客様からご注文をいただき、とろ~りなめらかな状態のはちみつを発送しました。その間、気温の低い場所で保管され、配送中にトラックの振動を受けたのち、お客様の元へ届きました。そして、お客様が楽しみにはちみつを取り出さすと、固まっていた。』という可能性があるということなのです。
「理由は分かったけど、やっぱり、なめらかなはちみつが食べたいじゃない?」と思われるお気持ちもよく分かります。
それでは、固まってしまったはちみつをもう一度、なめらかな状態にするためにはどうすればよいのでしょうか?
はちみつの溶かし方をお伝えします。
結晶化したはちみつの溶かし方
結晶化したはちみつは、湯煎していただくことで元のなめらかな状態に戻ります。ただし、45℃ぐらいで湯煎していただくことがポイントです。これは、本当に大事です!
高温で湯煎すると早く溶けるのですが、はちみつの栄養成分や風味が損なわれる原因となってしまいます。
もう1つ、覚えておいていただきたいことがあります。「ほとんど溶けたから、このへんでいいかな」と、少し結晶が残った状態にしてしまうと、その結晶を核にまた結晶化しやすい原因となってしまいます。
ただ、例えば、1kgのはちみつ(当店でいうとバリムハニーなどがあります)を低温ですべて溶かすのは、とても時間がかかります。ですので、使う分だけ、耐熱容器などにうつしていただき、湯せんしていただくのも1つの方法です。
「だったら、電子レンジはどうですか?」とご質問をいただくこともあります。もちろん、溶かすことはできますが、温度調節が難しいこともあり、おすすめはできません。
よろしければ、当店スタッフが作成した「はちみつの溶かし方」動画もぜひご参考ください。
低温で湯煎するのは、ひと手間かかりますが、はちみつ本来の風味をお楽しみいただけますと、生はちみつをお届けしている当店といたしましては、嬉しく思います。