マヌカハニーは、一般的なはちみつに比べ、抗菌活性が高いことから、当店一番人気の商品でもあります。
実はこのマヌカハニー、「本物(生産量)よりも偽物の方が遥かに多く出回っている」のをご存知でしょうか?
例えば、ラベルの記載内容を偽装したもの、過剰に加熱したもの、シロップを混ぜたもの、マヌカハニーの特徴的な成分であるメチルグリオキサールやジヒドロキシアセトンを人為的に添加したものなど様々です。
かつて、ニュージーランド政府は、ニュージーランドにおけるマヌカハニーの生産量が1,700トンに対し、世界で販売されている量が10,000トンほどであることを明らかにしています。
そのことは、偽物が多く出回っていることを意味します。本物の6倍近くも偽物が多く販売されているとは、驚きですよね。
このことから、ニュージーランド政府は、マヌカハニーの偽物を撲滅するために、「マヌカハニーの定義」を定め、規制することを決定しました。今回はそれについてお話いたします。
マヌカハニーの定義
2018年、ニュージーランド第一次産業省(MPI)は、輸出品のマヌカハニーに対して、新基準を制定し、5項目の規格検査を義務化しました。この規格検査に合格しなければ、マヌカハニーとして認めないという内容です。
検査項目については、「3-フェニル乳酸」「2’メトキシアセトフェノン」「2-メトキシ安息香酸」「4-ヒドロキシフェニル乳酸」そして「qPCR」です。
難しい言葉ばかりで舌を噛みそうですが、MPIが発表しているデータをもとに一覧表をつくってみました。
上記の検査数値により、マヌカハニーとして、認められる・ 認められない が決まり、さらに、モノフローラル(蜜源がマヌカの花のみ)なのか、マルチフローラル(蜜源がマヌカの花以外も含まれる)なのかが決まります。
ここで、注目すべきところは、検査項目には、マヌカハニーの抗菌活性であるメチルグリオキサール(MGO)の含有量については含まれていないという点です。
ニュージーランド政府公認
当店が販売しているハニーバレーマヌカハニーは、MPIの検査だけでなく、さらにニュージーランド政府が認める評価システムUMF®認証検査も受けています。
上記は、当店のハニーバレーマヌカハニーの、あるバッチのUMF®認定書(検査証)です。UMF®評価システムでは、4つの特徴的な成分を認定基準とし、マヌカハニーの純度と品質を保証しています。
UMF®認定書の並び順で左から簡単にご説明します。
1.レプトスペリン(Leptosperin)
マヌカの花の蜜にのみ含まれます。偽装が困難な成分であるため、本物のマヌカハニー選びに役立ちます。
2.ジヒドロキシアセトン(DHA)
メチルグリオキサールの元となる成分。熟成されることで、メチルグリオキサールに変化していきます。
3.メチルグリオキサール(MGO)
マヌカハニー特有の優れた抗菌成分。メチルグリオキサールの含有量に応じて、UMF🄬グレードを決定します。
4.ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)
はちみつを加熱することで生成される成分です。国際規格基準40mg/kg以下であることが非加熱の証明です。
なお、認定書は、ご注文いただいたマヌカハニーの発送通知メールまたは商品ラベルに記載されているバッチナンバーとQRコードからご確認いただけます。
最後に今回のまとめです。
ニュージーランドから輸出するマヌカハニーは必ず、ニュージーランド政府の検査が義務付けられています。さらに、当店のハニーバレーマヌカハニーは、ニュージーランド政府が公認しているUMF®認証を受けており、品質と純度が保証されています。
マヌカハニーをお求めになられる場合、「メチルグリオキサールの量が多いから」「価格(高い=良い)」だけにとらわれず、UMF®認証などのニュージーランド政府公認の検査を受けていることや信頼のおける店舗から購入するということも、安心してお召し上がりいただける要素だと思います。