「チャチャルガン」、「シーバックソーン」、「シーベリー」、「サンドーン」、「アルグジェイエ」、「サージ」、「サジー」
他にもあるかもしれませんが、いずれかの言葉をお聞きになったことはありますか?
実は、これらはすべて、同じ植物の名前で、国によって呼び名が異なります。ちなみに、日本では「サジー」と呼ばれています。
共通していることは、枝にある太くて長い"トゲ"が名前の由来となっています。
当店では、オーガニック認証のサジーを100%原料とした「有機サジージュース」を販売しています。今回は、この「サジー」についてお話いたします。
サジーの歴史について
サジーは、7千万年前より生育するグミ科の植物で、学名は"ヒッポファエ・ラムノイデス"と名付けられ、「馬をキラキラさせる樹」を意味します。
ギリシャ神話では、ペガサスの好物とされ、モンゴル帝国を築き上げたチンギスハンが、戦いで傷ついた馬たちにサジーを食べさせると元気になったという伝説があることから付けられたようです。
また、5000年の歴史ある伝統医学アユールヴェーダでは、免疫力を高める植物として伝えられています。 世界中に存在する20-30万種ある植物の中からアユールヴェーダが認めているのが79種、そのうちの1つがサジーなのです。
他にも、約1300年前のチベットの医学書に掲載されていたり、近年では宇宙にはじめて行った果実がサジーであったり、五輪の中国代表選手の公式飲料として採用されたりしています。
このように、サジーは、世界中で長い食経験があり、重宝されてきました。
ハンズの有機サジーについて
サジーは、直径1cmほどの濃いオレンジ色の果実をつけるのですが、その小さな果実は、200種以上の栄養を含む栄養素の宝庫なのです。
その秘密は、サジーが育つ環境にあります。
当店のサジーは、チベット山岳に自生している小粒で果肉がぎっしり濃厚な「シネンシスサジー」を使用しております。
チベットは、ユーラシア大陸の中央部に広がり、その高さは太陽に一番近い高原といわれるほどです。
チベット高原がどのような環境かというと・・・
・海抜高度4000メートル
・1日の中に四季があるくらい寒暖差が大きい
・降水量が少なく乾燥している
・紫外線が強い
・空気が希薄(酸素濃度は平地の3分の2程度)
いかがでしょうか?
酸素濃度が約16%!?想像するだけで息苦しくなりそうです。
つまり、人が住んだり、植物が育つには、過酷な環境であるため、農薬や生活汚染とは無縁な場所なのです。 そのため、当店のサジーは「有機JAS認証(オーガニック)」を取得しています。
実はこれだけではありません。サジーは、成長が早く、地中深くに力強く根を張り、自分で自らの肥料をつくることができる植物なのです。 そのため、土壌を良くして、新しい植物たちが育つ環境をつくることができます。
そのようなことから、砂漠の緑化にも貢献しており、インド政府は国家プロジェクトとして、ヒマラヤ山脈にサジーを植林しています。
つまり、サジーは"サステナブルな植物である"ということですね。
そして、サジーは、過酷な環境を生き抜くために、小さな果実にビタミンA、C、Eをはじめとするビタミン類や鉄、ポリフェノール、アミノ酸、カロテノイド、有機酸、食物繊維、不飽和脂肪酸(オメガ7)など200種以上の栄養素を蓄えています。
ビタミンCの栄養機能食品
当店の有機サジージュースは、ビタミンCの栄養機能食品です。
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。
栄養機能食品は、高齢化や食生活の乱れ等により、通常の食生活を送ることが難しく、1日に必要な栄養成分をとれない場合に栄養成分の補給、補完のために利用する食品です。
有機サジージュース30ml~60mlで1日に必要なビタミンC摂取目安量の93%~187%を補うことができます。
また、サジージュースに含まれる鉄(非ヘム鉄)は、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップするといわれていますが、サジーには自然なかたちで両成分が含まれています。
魔法のオイル
当店の有機サジージュースには、希少価値の高いサジーオイルがたっぷり含まれています。
植物オイルは、えごま油や菜種油など種子からとれることが多いのですが、サジーオイルは果実から採れるたいへん珍しい果実油なのです。
そのオイルの中でも、特に注目していただきたいのが、「オメガ7(パルミトレイン酸)」です。 これは、「若さの脂肪酸」とも呼ばれています。
お肌にも含まれていますが、年齢とともに減少してしまいます。 そのため、肌の潤い、柔らかさや弾力を保ち、つまりを防いだり、ダイエットにも役立つ成分なのです。
オメガ7以外にもオメガ3(α-リノレン酸)、オメガ6(リノール酸)、オメガ9(オレイン酸)が含まれています。 すべて入っている植物は、"サジーだけ"といわれています。
有機サジージュースには、サージ—オイルと、果汁と果肉が分離しているため、底や瓶の側面に溜まっていることがありますので、まんべんなくお摂りいただくために、 お飲みになられる前によく振っていただくことがポイントです。
最後にスタッフ一押しの飲み方をご紹介いたします。
サジーに含まれる200種類以上の栄養素を余すことなく、お摂りいただくために・・・
豊富に含まれるビミタンE、β-カロテンやルテインなどのカロテノイドなどは脂溶性なので、あまに油小さじ1杯をプラスがオススメです。
もちろん、えごま油など他の健康オイルでも大丈夫です。ぜひお試しください。