花言葉は、「不老不死」、インパクト大ですね…。 アマランサスは、長期間、元気な花姿で咲き続けることに由来しているそうです。
学名「Amaranthus(アマランサス)」は、ギリシャ語で"しおれない花"を意味します。
今回は、以前、 1分レシピ「ポップアマランサス」で使用したスーパーフード「アマランサス」ついてご紹介いたします。
アマランサスの主な歴史
その歴史は古く、さかのぼること7000年ほど前、アステカ帝国(メキシコ)やインカ帝国(ペルー)で、栽培されていました。
アマランサスは、アステカの人々にとって主食であり、アマランサスとはちみつなどで偶像をつくり、宗教儀式にも使用していました。
しかし、スペインに支配され、宗教上の理由からアマランサスの栽培は禁止されました。それ以降、"忘れさられた作物"でした。
日本には、江戸時代に「観賞用」として伝えられ、その後、食用栽培され、東北では、修行僧がアマランサスを食べていたことから「仙人穀」とも呼ばれるようになりました。
世界的には、1975年、アメリカ科学アカデミーにより「将来有望な作物」として紹介されます。
そして、日本食品標準成分表(2000年版・五訂)に掲載されるようになりました。
さらに、2010年代には「スーパーグレイン(驚異の穀物)」として注目されはじめ、世界保健機関(WHO)は、「未来の食物」として評価しています。
2016年には、女性グループアーティストがアマランサスのタイトルでアルバムを発表したりと、アマランサスの認知度は上がってきました。
白米との比較 ※日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
以前も、お伝えしましたが、アマランサスの栄養価の高さは、白米と比較すると一目瞭然です。
・たんぱく質:約2倍
・カルシウム:約32倍
・鉄:約12倍
・マグネシウム:約12倍
・葉酸:約11倍
・亜鉛:約4倍
・ビタミンE:約13倍
栄養価が高いうえ、低GI食品、グルテンフリーということもあり、アレルギー患者の食事療法、保育園や幼稚園の給食、離乳食にも取り入れられています。
アマランサスとキヌアの比較
次に、アマランサスとキヌアを比較してみましょう。
ともに擬似穀類であることや炊くとプチプチ食感になるところは、似ていますが、栄養価はどうでしょうか?
主な栄養素を比較してみると・・・
アマランサスの方が多い
鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛
キヌアの方が多い
タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸
このように比較してみると、アマランサスは、キヌアよりも"ミネラルが豊富"なことが特徴です。
アマランサスの花言葉には、"不老不死"以外に「粘り強い精神」もありますので、受験生や何かに頑張っているご家族や大切な方に、アマランサスを使った料理で応援してみるというのもいいかもしれませんね。
次回は、初心者の方でも簡単においしく炊けるアマランサスレシピをご紹介いたします。
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有機JAS認定 オーガニックアマランサス Hands 400g ¥1,000(税込)
7000年ほど前から南米アンデス高地で栽培されていたヒユ科ヒユ属の擬似穀類。スーパーグレイン(驚異の穀物)として注目され、世界保健機関(WHO)が「未来の食物」として評価しています。