キヌアとアマランサス、どう違うの?


お客様から時々、ハンズの「キヌア」「アマランサス」について以下のご質問をいただくことがあります。

「キヌアとアマランサス、どちらがおすすめですか?」

「どちらにするか悩んでいます。違いはなんですか?」


擬似雑穀である共通点や含まれる栄養素が似ているため、初めてのお客様は迷われるかもしれません。 そこで、今回はキヌアとアマランサスを比較してみたいと思います。


キヌアとアマランサスの比較



キヌア(Quinoa)


南米アンデス高地で7000年ほど前から栽培化されていました。 「キノア」ともいいます。ヒユ科アカザ亜科アカザ属の植物で、ホウレンソウやビートと同属です。



アマランサス(Amaranthus)


7000年ほど前から古代アステカ帝国で、主食・儀式に欠かせない作物として栽培されていました。 アマランサスは、ギリシャ語に由来しており、「しおれない花」を意味します。 ヒユ科ヒユ属の植物で、ハゲイトウと同属です。


 


主な歴史



■キヌア

・インカ帝国時代、「穀物の母」と呼ばれていたが、スペインに支配されて以降、キヌアの栽培は禁止され、小麦が植えられるようになった


・1975年、アメリカ科学アカデミーで「将来有望な作物」として紹介される


・1993年、NASAが理想的な宇宙食の食材として推奨し、「21世紀の主要食」と評価


・「穀物の母」と呼ばれ、2013年、国連が「国際キヌア年」を制定し、国連のホームページには、「国連はアンデスのスーパーフードを称えます」と掲載されている。



■アマランサス

・アステカ帝国時代、主食・儀式に欠かせない作物として栽培されていたが、スペインに支配されて以降、アマランサスの栽培は禁止された


・日本では、江戸時代に観賞用として伝来し、「仙人穀」と呼ばれ、青森県の恐山の修行僧がアマランサスを食べて修行には励んだ記録が残っている


・1975年、アメリカ科学アカデミーで「将来有望な作物」として紹介されるまで"忘れ去られた作物"であった


・2010年代、スーパーグレイン(驚異の穀物)として注目される


・世界保健機関(WHO)は、「未来の食物」と評価



栄養成分を白米で比較




【キヌアの方が多いもの 】タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸


【アマランサスの方が多いもの】カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛



■キヌア


・たんぱく質:約2倍 ・食物繊維:約12倍 ・鉄:約5倍 ・カルシウム:約9倍 ・葉酸:約15倍 ・亜鉛:約2倍 ・ビタミンE:約26倍


 


■アマランサス

・たんぱく質:約2倍 ・食物繊維:約15倍 ・鉄:約12倍 ・カルシウム:約32倍 ・葉酸:約11倍 ・マグネシウム:約12倍 ・亜鉛:約4倍 ・ビタミンE:約13倍



睡眠の質を高めるとされるアミノ酸「リジン」の含有量をみてみると(乾燥100g)、キヌアは690㎎、アマランサスは1500㎎、白米は290㎎で、アマランサスが、ズバ抜けて多いことがわかります。



 


味・食感・調理方法



キヌアもアマランサスも、そのまま(生)では食べられないため、加熱調理が必要です。


特にキヌアには、苦味成分サポニンが多く含まれていますが、水洗いすることで取り除くことができます。



ハンズのキヌアとアマランサスは精製していますが、残っていると苦みの原因となりますので水洗いをおすすめします。水洗いする際、粒が小さいため(キヌア約2㎜、アマランサス約1㎜)、目の細かいザルや茶こしを使うと便利です。


一番簡単な調理方法はお米に混ぜて炊く方法です。

次に、炊いてから、ご飯やサラダ、スープなどに混ぜて利用する方法です。 まとめて炊いて冷蔵庫や冷凍庫で保存しておくと便利です。


炊くと、プチプチする食感は共通しています。感じ方に個人差はありますが、アマランサスは炊くと、土っぽい独特の風味がします。


炊き方につきましては、コチラをご覧ください。


アマランサスに限り、炊く以外にポップさせる調理方法があります。

アマランサスには、常圧で加熱すると、ポップコーンのように爆ぜる性質があるためです。

炊くよりも簡単で、1分で調理できるのと、香ばしく仕上がりますので、アマランサス独特のニオイが気になりにくいです。


どちらにするか迷っている場合


・キヌアとアマランサス、どちらかで迷われた場合、積極的に摂りたい栄養素があれば、多い方をお選びください。


・調理するとき、粒の大きいキヌアの方が若干、取り扱いやすいかもしれません。


・ダイエットのために取り入れたい場合、キヌアは炊くと5倍ほど膨らむので、少量で満腹感を得られる傾向にあります。


・タラコや鯛の子など魚卵が大好きだけど、痛風やコレステロールなどが気になられる場合は、アマランサスがおすすめです。



おすすめの商品






  • 有機JAS認証 オーガニック キヌア 500g ¥ 1,350 (税込)

    NASAが理想的な宇宙食の食材のひとつとして評価し、「21世紀の主要食」と認めるスーパーフードです。グルテンフリー、低GI食品、たんぱく質、鉄、カルシウム、食物繊維などの栄養素が豊富で、プチプチ食感が楽めます。








  • オーガニックアマランサス 400g ¥1,296 (税込)

    有機JAS認証。鉄分やカルシウムのミネラルや葉酸などが豊富。スーパーグレイン(驚異の穀物)として注目され、世界保健機関(WHO)が「未来の食物」として評価しています。